Dreamland-夢と想いと小さな工夫

自分の中にある想いだったり日々の工夫だったりをすこしずつ書いていこうかなぁって思ってます。

何を探しているのか?

テストを行うときに「バグを探す」と言われるのだけれども、私はそういう感覚かと問われると、そうである場合もあるけれどいつもそういうわけではないなぁ、と答えます。
常に間違い探しをしている感覚はあまり無いんですよね・・・

仕様に関する何かしらの情報が入ってきたときに、条件反射的に思うのは「この仕様で起こりうることはなにか?」「なにか忘れられている気がかりはないのか?」「前提条件が崩れる何かがないか?」ということであって、それは間違いとかじゃないんですよね。頭が可能性を探ろうとしている感覚がある。
気になることに対して対策が用意されていたら「おぉ、素晴らしい!」って思うし、用意されていなかったら「どうなる?どうする?」と開発側に確認してみる。その確認タイミングがたまたま実装後だったらバグとしての報告になっちゃうかもしれないけれど、バグを見つけたいわけじゃない。

実装物を操作してテストを行なっているときは、操作に着目して、バグを見つけようと思っていることが多いかもしれない。だけどそのときは、探すというよりお決まりのパターンを試すって感じなんですよね・・・探してないよなぁって。探しているのは「お決まりのパターンが適用される箇所」な気がします。
そして、実装物の操作がテストの目的ではなくて仕様の学習だとしたら、先に書いたように気がかりを探す。なるほど、目的によって分けているかもしれません。

最近は実装物を相手にするよりもドキュメントを相手にすることが多いし、実装物を相手にするときも仕様の学習をしていることのほうが多いから、あまりバグを見つけようとする機会が無くて、だから余計に「バグを探す」感覚が無いのかもしれません。

そして、バグを探すとか間違いを探すとかいう言葉は、テスト担当者を疎ましい存在にしやすくなっているんじゃないかなぁとも感じていて、だから探しているものは何なのか?を考えるのは思っているより大事なことなんじゃないかなぁと感じたのでした。