Dreamland-夢と想いと小さな工夫

自分の中にある想いだったり日々の工夫だったりをすこしずつ書いていこうかなぁって思ってます。

勘と経験ってなんだろう?

11月3日に盛岡でちょこっとお話をしてきました。

(スライド移設したらリンク貼ります。)

探索的テストについて話をしてほしい、ということでした。探索的テストとはなんぞや?という話ではなく、私が実際どうやって探索的テストをしているのか?というあたりが聴きたいということで。
その後、主催者側から、「アドホックテストの時に何をしたらいいか悩んでしまうことが多く、どのような経験と勘を頼りにしてテストを進めているのか知りたい」というメッセージが届きました。

・・・経験と勘ねぇ・・・よく言うんだけれどねぇ・・・

その後更にヒアリングしていくなかで、同じようにテスト実行をしても発見するバグの数に違いがあり、それは勘、経験、センスなどによると思うという話がでてきました。

・・・そうなのよね。そこらへんのワードが出た時点でなんか止まっているのよね。
私自身も、勘とか経験とかセンスとかそういったものはあるよね、とは思います。
もう少し言うといくつか特性が必要でそれをどれだけ持ち合わせ、うまく組み合わせて能力を発揮させているイメージがあります。

でもそれだと属人性だから仕方がないよねっていう話で終っちゃう。そういうのを求めてはいないわけですよ。現場も、今回の参加者も。

じゃぁなにをしたらいいんだろうね。
まずは自分たちが思っているものを外にだすのがいいんじゃないかな?
きっと、勘という言葉に対する認識はそれぞれ違うよ。
経験ってひとことでまとめているけれど、どんな経験が必要か見つめていないよ。
・・・そう思ってみんなで考えて共有するワークをいれてみました。

実際、参加者のみなさんは、それぞれ少しずつ異なる見解を持っていました。各自が抱く見解を見せないままに「勘」とか「経験」で済ませてしまうと、なんか共通認識を持っているようにみえて全然共有できていないんですよね。

そして、私は「勘」に対してこう考えている、という見解を紹介しました。
もちろん直感というものもあると思いますし、他の見解もあるはずです。ただ、コントロールできるものを示すことで、なにをしたらよいかが見えてくると思いました。

私は、勘が働くときには何かしらのコンテキストが存在していると考えています。
なにもコンテキストがなければなにも思いつかない。気付くとき、考えるときには常に土台となるなにかがある。それを「情報をつなげる」と表現しました。
土台となる情報があって、新しい情報が入ったときに、情報をつなげて考えることで発想が行われる。
探索はつまりそういうことを行っているのではないでしょうか?

一方の経験ですが、これは仕事上の経験だけではないんですよね。雑学のレベルから、普段の生活から、人との交流から、生きていく中で得る様々な情報が役に立つことがある。だけどそこから得た情報をそのまま蓄積しても上手く使えなくて、自分の中で一般化させることで活用範囲を広げると上手く使えるようになる。

そして、情報をうまく活用するには、好奇心だったり観察力や俯瞰力だったり、洞察力だったり、学習理解力だったりと、いろいろ必要であることは感じています。(勘とは?に対してこのような特性や力を挙げている方もわりと多かったです。)ただ、だからといって属人性だけで片付けてしまうよりも、トレーニングできるところはあるはずだし、情報を活用することが必要なんだねっていうことを意識したら暗記だけではダメなことや情報そのものを集めるだけでなく一般化できなきゃうまく活用できないことも見えてくるんじゃないかな?ということを伝えようとしました。伝わったかなぁ?

ちなみに、このスライドにもロジックブランチを利用して、情報を因果の関係でつなげて示しています。情報をつなげる解説に対して情報をつなげるツールを用いてみたのです。
ソフトウェアテストの活動において考えるときに、ロジックブランチはとても相性が良く使いやすいと思っています。

 

余談ですが、私のStrengthsFinder TOP5って、
1 収集心
2 適応性
3 内省
4 着想
5 慎重さ
なんですよね・・・・・
幅広く学習し、場当たり的に対処でき、よく考え、発想し、判断して疑うんですよ^^;
あーもうそうですねまさにそのとおりですって自分で納得しちゃいました。